地震に関しては、明治維新以降も、一八九一(明治二四)年の濃尾地震や関東地震をはじめとして、木造建築が大きな被害を受けてきました。戦後まもなくの一九四八(昭和二三)年には福井地震がおこり、やはり木造建築に大きな被害が生じました。その点鉄筋コンクリート造は、耐震建築ということになっていました。木造という地震に弱い建物は否定しなければなりませんでした。台風も来ました。とくに一九三四(昭和九)年の室戸台風
自然災害によって被害を受けた木造建築... の続きを読む
今後とも変わることはありません。不動産の評価額が地価で評価されて、相続税がかかってくるというのは、今後とも、ありえないことです。多少の評価額の上昇ということは、あるかもしれませんが、相変わらず、不動産というものは、現金で持っているよりも、相続税対策としては有効であることは、間違いありません。まして、さまざまな税制の強化によって、いわゆる土地を持っている人に対する課税が強化されるならば、人々はますま
総合的にみて不動産資産の方が、預貯金より得... の続きを読む
これから不動産を買おうという人へのアドバイスをまとめることにする。最も大事なことは、不動産を投資の対象と捉えてはいけないことだ。住むということを第一に考えた上で、快適さや安全性など、自分が住居に求める要素をはっきりさせる。そして、それに合致した物件を探すのである。その際に重要なことは、まだまだ、新規のマンションは供給されるということだ。特に九〇年代末以降、新しく建設されたマンションの質はそれ以前と
住むことを第一に考えよう... の続きを読む
「耐震」「免震」「制震」という三つの地震対策構造に移ろう。どれも似たような言葉だが、地震動の「震」の字の上にかぶせられた漢字が、それぞれの構造が目指している考え方をよく示している。「耐震」とは震動に「耐える」こと。先に、剛構造を説明したが、この考えに基づき、どんな地震にも変形しないように耐える。地震対策として最も標準的な方法で、耐震補強をする場合は、建物の強度を増すために、柱や梁にななめにブレース
風揺れにも地震にも強い「制震」構造... の続きを読む
現場に行くと、棟梁さんから、「釘が足りないヨ」、「ベニヤがあと三枚あるかネ」などといわれて、一生懸命使い走りをしている若い人がいる。もちろん、走り回ることが悪いわけではない。しかし、本当の現場管理とは、そんな使い走りをしなくてすむように手配することである。そうすれば大工さんは、じっくりと腰を据えて仕事ができ、能率が上がり、仕事の仕上りも良くなる。建設会社の若い人たちの仕事の特徴を一口でいうと、どん
自分自身の質の向上を高めよ... の続きを読む
京王線特急で新宿まで約15分と、都心へのアクセスはなかなかによく、市内を国道20号線(甲州街道)や中央高速道路が通り、バス路線も多い。駅周辺の住宅地は甲州街道の宿場町の名残がある区画整然とした街並みで、中規模の邸宅が並ぶ。国領には、東京市部随一の高級高層マンション「グランタワー調布国領ルーパサージュ」がある。地上34階建てで、マンション下部にはスーパーなどの商業施設が入り、充実した生活環境が人気を
マンションは専用面積が小さく手ごろな価格... の続きを読む
家を買い替えるときでも、事情は同じ。不動産価格が上がっているときは、家が高く売れるものの、新たに購入する家も高くなっているので、儲けは出にくい。逆に、不動産価格が下がっているときは家の売値が低い反面、新たに買う家も安くなっているので損をしないのだ。家を買うときには、不動産価格の見通しよりも、「今、家を買えるのか」という個人の事情のほうが重要だ。その家を買う頭金が用意でき、無理なく返済できるローンが
不動産価格の見通しより個人の事情が優先される... の続きを読む
火災の類焼や延焼を防ぐには樹木を植えるという方法があります。先の阪神・淡路大震災でも、住宅街に設けられた公園の樹木や民家の生け垣によって多くの住民が延焼を免れたと言いますから、その効果は絶大です。水を多く含んでいる生の木は燃えにくく、火災による熱風や火そのものを遮断する役割を果たします。特に樹木が連なって植えられているところでは、その効果も高く、災害から私たちを守る〈自然の壁〉となってくれるのです
火災の類焼や延焼を防ぐ樹木の効果... の続きを読む
家を建てるということは、じつは土地の売買を上回る大事業だった。しかも、時間はない。カネは足りない。やむを得ず、完成前の裸の状態で住むことになった。そんなこと、木造では無理なのだが、幸か不幸かコンクリートの家だった。3階建てにしたかったためである。コンクリートなら、屋根と壁さえできていれば、雨露はしのげる。内装にカネをかける必要もないから、贅沢を言わなければ木造より安くできるという利点もあった。つま
家を建てるということ... の続きを読む
今度は日本方式をしかと見届け、アメリカの平均的な設備を次々足していくと、どんどこ値が上がって結局、九十万円くらいになるのだから本当に坪単価なんてのはふざけた話である。これって、五千円ポッキリ飲み放題で、その実なんだかんだと五万円はふんだくる駅裏のキャバクラ商法と似ていて、まっとうなハウスメーカーのすることではないと思うのだけれど、日本では、まっとうな大会社でも白昼堂々やっちまうのである。ここらで建
今のままじゃ消費者が迷うばかり... の続きを読む
玄関の段差、あるいは上がりにしても、あれは家族の誰かがいつなんどき車椅子の生活になるかもしれないと、先を読んで考えれば、もう無用の代物となる。そういうふうに、便利で美しくなるのであれば変わるべきだと思っている。実用性や機能性を優先させて考えるのは、いわば人間の本能みたいなもので、それがあって、次にはじめて美を持ってくるものなのだ。だからいくら見た目がよくても、着物姿を街で見かけなくなったのは、勤き
いいものはいい... の続きを読む
アメリカの古都ボストンの郊外に、セイラムという典型的なアーリー・アメリカンの町がある。アメリカで唯一、魔女裁判のあった場所として有名だが、緑の多いきれいな港町だ。もう10年以上も前のこと、その近くに住む友人を訪ねた。アメリカ東部の都市に多い、ビクトリア調の古い家である。一般にアメリカの家庭では、客が来ると気軽に家のなかを案内して回る。知人もさっそく見せてくれた。「ここが私の書斎、ここがファミリール
ドアは開いているのが普通... の続きを読む
「この家、将来は2つに分けられますか?」「えっ、どういうことですか?」「ですから、主人の家と、私の家の2つにですよ」「……!」住宅設計の現場で、最近、こんな質問を受けることがある。ことに公的住宅ローン借り入れなどにあたり、夫婦2人の名義で借りるときや、土地が夫のものであったりするとき、こうした発言が飛び出しやすい。いわゆる担保提供や、相続が発生した場合のことを考えての話だが、当然、「離婚」も視野に
熟年離婚と失業のダブルパンチ... の続きを読む
現在のマンションに引越しして早2年。周辺の環境にもなれて、お隣さんやご近所さんとも顔なじみになり、ようやく友達ができました。ある日、引越しして依頼、押入れを掃除していなかったこともあり、思い切って全ての押入れ、クローゼットを掃除することにしました。この機会にいらないものをどんどん捨てよう!と思い、掃除を始めました。引越ししてから、あけていなかったダンボールが見つかり、その中には雑誌類が入っていたこ
不動産情報誌にお金が!... の続きを読む
別荘、というと避暑地、リゾート、というイメージを持ちますよね。でも、若いうちはそのように楽しんで、老後はそこに住む、ということも可能です。都会での生活は、便利でもありますが、日常を忘れてしまう事もあります。年を取ったら田舎暮らしがしたい、という思いを持っている人も少なくないのではないでしょうか。動くことができるうちは、賃貸住宅に住み、別荘を購入して、休みを満喫します。仕事が落ち着き、子供も手が離れ
別荘地に住むという考え方... の続きを読む
発生後の保証債務(ゼロ評価のものも含む)についての引当金、事業譲渡などの取扱いは、改めてご自分で調べてみてください。荷為替手形企業が輸出を行った際に外国為替取扱銀行に持ち込む、輸出荷代金取立てのための荷為替手形(DP手形またはDA手形)は、銀行が手形を買い取った時点で、手形債権の発生と消滅を同時に認識します。手形遡及義務は保証債務として処理裏書手形手形を裏書した場合には、その手形の満期日に手形が不
手形の裏書時に受取手形の消滅を認識... の続きを読む
全国的に見れば土地はまだまだ余っている。争奪戦が厳しいのは、ごく限られた一部の希少性の高いエリアだけだ。反対に希少性のないエリアの価格は、まだまだ下落を続けるだろう。住宅としての利用価値のない土地は、物流センター、ショッピングモール、アウトレットモール、その他の商業施設などに利用されるのだろうが、結局、ブームが去れば、廃墟になる危険性も内包している。良好な住宅地は、一朝一夕に生まれるものではない、
土地はまだまだ余っている... の続きを読む
景気があまりよくなく公共工事だけではやっていけなくなり、住宅に手を出さざるを得ない。そんな、ゼネコン体質のままではてこずってあたり前、施主側ともめるはめになるのです。それでも、ゼネコンの仕事をやっていると信用があると錯覚され、住宅を任されます。しかし、これは、家という「子供」を人質にとっているようなもので、お役所体質を丸出しにしながら「素人は黙っていろ」といわんばかりの仕事ぶりです。多少言いすぎか
サービス業の基本がマナーや整理整頓と考えている... の続きを読む
次の点には、特に注意しなければなりません。
○工事着工前に発注金額を決める。決まらなければ工事を始めてはならない。これは鉄則です。
○施工中、担当者の指示に従わない業者職人を甘やかしてはいけません。しかし、だからと言って、現場追放にする訳にもいきません。この場合はペナルティーとして、通常の支払に対してカットするべきです。これは必ずその落ち度は、支払カットされた業者職人側にあることが
特に注意する点... の続きを読む
木材は水分を吸って蒸れた状態になると腐ってくる。木は湿気に弱いのだ。また、ナミダダケなどの腐朽菌のため、ボロボロに腐朽分解されることがある。家の長持ち対策として防腐措置を施す必要がある。建築基準法では、地面から1メートルの高さまでの木材に対して防腐措置を義務付けている。措置の内容に関しては建築基準法では触れていない。防腐材としてはクレオソート油などが使われている。建築現場で、地面近くの木材がオレン
防腐措置の瑕疵... の続きを読む
金属部分の錆びは、クリーニングすることにより耐久性が大きく延びる。地面と接するところや、金具の稼動部分は、しっかりと早めに錆びを除去することが何よりだ。水を含んだ砂が材料に接触するのは、水にそのまま浸けるよりも材料へのアタックが強いことを覚えておくと役にたつ。床下換気口の前にビニールのようなものが詰まっていたり、雑草が伸びたり、箱などが置いてあると風が流れなくなり、床下の環境は悪化する。木質系の床
金属部分の錆びは、クリーニング... の続きを読む
キッチンは使う人のこだわりが強くあらわれる個所の一つです。何か不便でどうしたいのか、譲れないのはどこか、きちんと整理しましょう。延長管を使えば配管類の移動も可能ですが、給水系はともかく、排水系の曲がりが増えるのはトラブルの元です。水回り関連はリフォームの原則どおり、位置の変更は向きを変える程度と考えるのが、キッチンリフォームでも望ましいといえます。I型やL型、対面型といったスタイルの中から、使う人
こだわりに合わせたプランに変更... の続きを読む
賃貸派には追い風も吹いている。首都圏ではここ数年で、家賃相場が二〇%前後も下がっている。九二年の生産緑地法の改正を機に賃貸住宅が大量供給され、相場が値崩れを起こしているのだ。その結果、家賃をぎりぎりまで下げた上に敷金・礼金を割り引いたり(敷金・礼金ゼロという物件も少なくない)、リフォームや建て替えの後も家賃を据え置くケースが増えている。郊外で高い家賃のまま契約更新するより、都心に近いエリアで住み替
賃貸派が急増している... の続きを読む
賃貸の集合住宅での暮らしでとても便利だと思ったものの一つに、宅配ボックスがあります。共働きで平日の日中荷物が届くような時間はほぼ留守な私たち。宅配便はいつも夜に再配達をしてもらって申し訳なく思っていました。時間指定が出来たり、事前に来ることがわかっておれば問題はないのですが、いつもそうとは限らず。再配達の連絡をするのも煩わしく、何度も持って来てくれる配達員の方にも気の毒でした。でも宅配ボックスがあ
賃貸集合住宅での便利グッズ... の続きを読む
新築一戸建てを買って2年になります。私の買ったタイプは自由設計で、まず土地の区画を選び、設計士さんと相談しながら間取りを決めていくものでした。こだわった間取りは1階はLDKと来客があった際に宿泊もできるように6畳の和室、2階の寝室は家族4人で寝れるように少し広めにしたい。妻からは対面式のキッチンと、リビング階段、広めの脱衣所でした。2階を広くするにはトイレをなくしてウォークインクローゼットを少し狭
新築一戸建てを買って... の続きを読む
非常階段とは避難経路として使用される階段の事をいいます。緊急時に多数の人が非難できるように設計されていることが多いです。基本的には外部の張り出しに直接金属製の階段、あるいは梯子が設置されていることが多いです。例外的に室内に設置されているものもあります。日本の建築基準法では15階以上の超高層マンション、あるいは建築物に必ず設置することが義務付けられています。いずれにせよ建物と完全に隔離できる防火設備
高層マンションにつき物の非常階段... の続きを読む
近づくと町の中央には城塞があり、また反対側に教会と広場がある。町を取り巻く崖の上には荘厳な石づくりの家がびっしりと立ち並んでいる。空中楼閣のようだ。町へ入る。谷を渡る橋を越えて入る。万一のときはこの橋を落とせば、町は難攻不落となるだろう。ピティリアーノに限らず、中世の山岳都市は、何よりも防衛をむねとして作られた。小国家が乱立したイタリアという地域では、領主とその領民は城塞都市に住んだ。また、あえて
疫病から逃れて築かれた空中城塞都市... の続きを読む
標準化鑑定調査価格は業界用語である。不動産鑑定士等が特定の不動産鑑定を行なうときに、その物件が存在する地域の「標準的な物件」を想定して算出される価格だ。ちなみに「標準的な物件」とは、個々の土地が持つ特殊性を排除して、同じ地城内の他の平均的な不動産と同様の価値を持つ物件という意味だ。たとえば、ある工業地域で、どの区画も一区画五〇〇坪程度であれば、五〇〇坪程度の広さを持つ工場用の土地が「標準的な物件」
標準化鑑定調査価格は業界用語... の続きを読む
ビジネスの特徴は、仕入れから販売までの期間が短いこと、仕入れ価格が安いことの2点です。したがって個人でもできるということで、リーマンショック後、投資銀行を辞めた人などの中にこういったビジネスでしばらく食いつなごうとしている人たちがいました。最近、大流行りのビジネスではありますが、このビジネス自体に人気が出て、始める業者が増え、中古マンション住戸の取得競争が激しくなると、結局、取得価格が高くなり、思
アウトレットマンション・ビジネスとは... の続きを読む
日本人の土地投資熱は、大昔からあった。一二三二年に貞永式目(御成敗式目)がつくられ、その四八条で土地の私有と売買が認められた。時の執権・北条泰時(鎌倉幕府)は、すでに盛んに行われていた土地の売買を公認したにすぎなかった。土地の取引を認めないとヤミ取引が横行して、問題が多発したからだ。人間の資本取引には本能的なものがあるような気がしてならない。紀元前数世紀、貨幣経済が発生して以来、投資対象となるもの
不動産賃貸は昔から儲かる商売... の続きを読む
不動産所得は不動産収入から必要経費を差し引き、一年間(一月から一二月まで)の所得を計算し、申告します。不動産所得も青色申告にすれば、一〇万円の青色申告控除、事業専従者給与として適正額を差し引くことができ有利です。ただし、事業専従者給与はあとで述べるように事業的規模の場合に限られます。ワンルームマンション一戸では事業的規模とはなりませんので、奥さんへの給与は必要経費にはできません。
不動産収
不動産所得の基礎知識、これだけは覚えよう... の続きを読む
次のような計算で軽減になります。▽5乗5分の方式これは、通常であれば、もらった年の扱いで700万円に贈与の税率をかけて課税されるのに対して、住宅に対する課税は、1000万円以内であれば、5年間に分けてそれぞれ課税の計算がなされ、その合計が課税額になりますので、通常の税額よりは断然安くなります。親からの住宅に関する贈与は、1000万円以内であれば、非常に優遇されていますので、これを活用しない手はあり
恩恵の方式をしっかり理解しておくべき... の続きを読む
地価は二〇年前の半分になっている。住宅は、足りない時代からあり余る住宅数になっている。人口も増加から減少に転じ、高齢化が急速に進み、日本人の平均年齢は四○歳を超えており、生活意識も変化している。少人数の世帯が急増して、家族のあり方も変わり、離婚も珍しくなくなってしまった。国内では、地域による経済格差が拡大して、人口も大都市に偏在し、新しい段階に移りつつある。いずれにせよ、まったく新しい構造の国では
住宅は余る時代になった... の続きを読む
蛇足ですが、マイホームを持つと、ほとんどの場合、税務署から資金の出どころのお尋ねという手紙がきます。それに記入して送り返さなければならないのですが、不審な点があるとあとで税務署に呼ばれるというのが通例です。その場合に、「全部借りたんですよ。私は裏金使ったり、いい加減なことはしていません。公明正大、4000万円全部借りたんです」といっても税務署が認めないケースがあります。「4000万円借りたのは事実
返済能力を上回る借金をすると、税務署からお呼び出し... の続きを読む
今まで数多くの相談を受けてきたが、顧客の意思決定における要素は大きく3つに分けることができる。(1)この包括された建築計画という要素のほかに、(2)予算や借入金をどうするかなどの資金計画という要素と、(3)担当者や会社そして会社の家づくりの色との相性という要素の3つである。この3つを総合的に判断して家づくりをどこに依頼し、どういう家づくりをするかを顧客は決定していく。しかし、最近では差別化という意
3つの意思決定要素... の続きを読む
わが国のトイレ事情は、日本住宅公団が集合住宅に洋式便器を導入しはじめてから、急速な変化を遂げた。住宅のトイレに関する限り、床にしゃがむ和風便器は圧倒的に少数派になりつつある。これは、その使い勝手と、そして実際的には男子小便器が不要になるという面積節約の面から、洋式に軍配があがったということだろう。が、その中であまり変わっていないものがある。それは、公共の場のトイレ(大便器)である。そこでは、いまだ
公共トイレは和風便器が多数派... の続きを読む