環状2号線の立体化を契機に、未完の「都市計画道路」が今後の都市再生のインセンティブになり得ることに気がついた。都市計画道路とは、都市計画法に基づいてあらかじめ位置、ルート、幅員などが定められた道路である。都市骨格となる主幹線でありながら、東京23区では未だに計画の59パーセントしか実現していない(2008年3月末時点の一般道路。自動車専用道路は除く)。都市計画道路の整備が遅々として進まないのは、これまで、用地買収による道路拡幅という手法に頼ってきたからだ。
[参考]
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この方法では、用地買収に莫大なコストがかかるばかりか、沿線の建物が削られて街並みも崩れる。道路拡幅で削られてしまった敷地は、たとえ容積率を高めてもらっても、単独では狭すぎて有効活用しにくい。都市計画道路に背を向けて立っている建物もあり、結局、街や建物もつくり替えなければならなくなる。つまり、この方法では行政の負担も重く、沿線住民にもメリットが少ない。これでは反対の声が挙がるのも無理はない。打開策はある。環状2号線のように、沿線の区画統合も進めながら、道路と街を一体的かつ立体的につくり替えていけばいい。沿線住民も行政も、少ない負担で、21世紀にジャストミートした、都市軸と都市環境を手に入れることができる。