ポートフォリオの基本的な考え方は、「すべての卵を、同じ籠に入れない」ことだといわれています。「分散投資」ともいいます。この格言の正しい解釈は、「卵=資金」「寵=投資資産の種類」ということです。「すべての卵を、同じ寵に」入れたら、その寵を落とした場合、なかの卵はすべて割れてしまいます。「すべての資金を、不動産に」投資していたら、不動産不況が来れば全滅するということです。現代ポートフォリオ理論ModernPortfolioTheory”以下「MPT」ではさらに、ある「籠」が落下する(「卵」の価格が下がる)時に、どこかで上昇する(「卵」の価格が上がる)と別の「龍」を探すのです。そういう寵を見つけてきて、両方の寵に「卵」を分けて入れておけば、市場の変動にさらされても、ある程度は損失を回避できます。極端な話が、一つの寵が地面に落ちて卵が割れてしまっても(例えば、株式投資の投資先が倒産)、もう一つの寵(例えば、国債などの債券投資)が無事で、若干の値上がりでもあればだいぶ助かります。MPTでは、この「寵」(投資資産の「種類」)のことを、「アセットクラス」といいます。代表的なアセットクラスは、金融資産では「現金・預金」「株式」「債券」、実物資産では「不動産」「貴金属類」などです。MPTは、これらのアセットクラスに関して、相互の値動きの関係を統計的に分析した「相関係数」を重視します。統計的に見て、同じような値動きをする投資対象の間では、相関係数がプラスになります。全く関係なくバラバラの値動きの時は、相関係数はゼロになります。逆方向の値動きをする場合には、マイナスになります。MPTでは一定の期待利回りを目指す場合にも、なるべく相関係数の小さい、あるいはプラスーマイナスが逆になるようなアセットクラスを組み合わせて、ポートフォリオを組むことを推奨しています。それによってなるべく共倒れを避け、逆にどこかで値下がりが起きた時にも他の所で取り返せるからです。
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